企画 詳細情報

受付番号 U26001
承認番号
26001A
企画名 本棚で話そう - 本を通じた交流による学生活動活性化の試み -
活動分類 交流会、展覧会
活動目的 筑波大学では、複数の学生がそれぞれの関心や問題意識に基づいて企画を立ち上げ、活動している。一方で、そうした学生同士が日常的に互いの活動やその背景にある考えに触れ、交流する機会は必ずしも多くない。企画の存在自体は知られていても、その活動がどのような関心や経験、問題意識から生まれているのかまで共有される機会は限られており、そのために本来接続されうる活動同士が十分に関わり合えていない可能性がある。
本活動の目的は、課外活動に取り組む学生間の交流を生み出し、大学における学生の活動全体の活性化を促すことである。単に個別の企画を支援するだけでなく、活動している学生どうしが互いの関心や思考に触れ、新たな会話や協力関係、企画の創出へとつながる土壌を育てることを目指す。
この目的に対して、本企画では「本棚」を通じた新しい交流の形式を提案する。本棚は、同じ時間に同じ場所へ集まることを前提としない非対面型の交流の形式として成立しうる。また、複数の本を選び、並べ、その関係を示すことによって、単独の言葉では表しにくい複雑な関心や、領域をまたぐ問題意識を共有しやすいという特長を持つ。したがって本棚は、学生の活動や思考を立体的に伝え、交流のきっかけを生み出す装置となりうる。
しかし、本棚の利用に際して5冊以上の選書や説明文の作成は、初めて本企画の内容に触れた学生にとって、参加に対する精神的な障壁となり得ると考えている。
そこで本企画では、こうした本棚の運営に先立って、まずは「メッセージウォール」を設置・運営する。メッセージウォールとは、参加者が「好きなこと」「やってみたいこと」「関心のあること」などを自由に付箋へ記し、掲示面に貼ることで構成される参加型の交流企画である。付箋は単体でも一つの関心やアイデアを表しうるが、複数の付箋が並び、まとまりを持つことで、より複雑な関係や新たな発想も可視化される。この構造は、本棚において本や選書全体が果たす役割と共通している。
メッセージウォールは、本棚と同様に他者の関心や思考を可視化し、交流の契機を生み出す装置である一方で、設置や運営が容易であり、参加のハードルも低い。そのため、活動している学生や、これから活動に関わろうとする学生が気軽に参加しやすく、より広い層との接点をつくることができる。また、付箋を介した自由な記述と組み合わせによって、新たな企画や協働の着想が生まれる可能性もあり、本活動の目的に直接的にかなう。
したがって本企画では、まずメッセージウォールの設置と運営を行い、交流の導線と企画のコンセプトを場に浸透させたうえで、本棚の運営へと展開していく。本棚は、メッセージウォールと同様の構造を持ちながら、より多くの情報を扱うことができ、複雑なアイデアや企画の背景をより深い水準で発信することに適している。メッセージウォールによって、学生同士が交流し多様なアイデアが行き交う環境を生み出す。そしてここから生じる「もっと積極的に発信をしたい」、あるいは「内容をさらに掘り下げて交流したい」といった需要に応えるメディアとしての役割を本棚が担う設計である。

最初の活動拠点はT-ACT推進室とする。申請者自身がT-ACTサポーターであり、またT-ACT推進室には実際に企画を立案・運営している学生が多く出入りしているためである。この場を起点として、まずは企画のコンセプトを共有し、参加者を得ながら内容を改善し、将来的には推進室外への展開も視野に入れて活動を進めたい。
具体的な活動計画 本活動では、まずT-ACT推進室内およびT-ACT推進室前のフリースペースに、メッセージウォールを設置・運営する。いずれも既設の掲示用パネルを利用し、その上にベースとなる紙面を貼付して運用する。参加者はその紙面上に付箋を貼り、自身の好きなこと、関心のあること、やってみたいことなどを自由に記すことができる形式とする。付箋および筆記用具は常設し、T-ACT推進室を訪れた学生や通りかかった人もその場で参加できるようにする。
メッセージウォールのテーマは、企画開始時点では参加しやすく自由度の高い一つの主題を設定し、継続的に運用することを基本とする。たとえば、「あなたが好きなこと」「やってみたいこと」「今関心のあること」などを想定している。これにより、企画の趣旨を明確に保ちつつ、参加者が迷わず書き込める状態を整える。なお、実際の運営状況や参加のされ方を踏まえ、必要に応じてテーマ設定の見直しを行う。
メッセージウォールの運営を通じて参加状況や反応を確認しつつ、段階的に本棚の設置・運営へと展開する。本棚では、T-ACTに関わるプランナーおよびオーガナイザーが、自身の企画や関心に関連する書籍を5~10冊選び、一つのまとまりとして紹介できるようにする。冊数に幅を持たせることで参加の負担を軽減しつつも、単なる一冊ごとの紹介にとどまらず、選書全体を通して各自の問題意識や関心の構造が伝わる形式を維持する。
本棚の運営にあたっては、各参加者が選んだ本の中でも特に中心となる一冊または二冊について、その本が自身の活動や考え方とどのように関わっているかを文章で紹介できるようにする。加えて、企画紹介、書籍同士のつながりを示す図、活動のビラやポスター等も任意で掲示できるようにし、それぞれの活動や関心をより具体的に伝えられる形式とする。
参加は原則として自由応募とし、一人あたり二枠まで利用可能とする。設置期間については、企画に直接関連する内容であれば活動期間中継続して設置できるものとし、それ以外のテーマについては原則一か月程度の設置とすることで、継続性と入れ替わりの両立を図る。応募については、現地掲示やQRコード等を通じて受け付ける形式を想定している。
企画開始時には、申請者自身がメッセージウォールおよび本棚の双方について見本となる掲示を行い、企画の趣旨や活用方法が伝わる状態を整えた上で運営を開始する。

〇運営体制に関して
本企画は学生による自主的な企画として実施するものであり、掲示物の作成、設置、内容確認、備品管理、記録、参加者募集等の運営および管理は、申請者を中心とする学生側が担う。T-ACT推進室職員は、活動場所に関する確認や必要な調整を行う立場ではあるが、企画の運営主体として日常的な管理に関与するものではない。企画開始時点では、申請者が掲示物の作成、設置、内容確認、備品管理、記録、参加者募集までを一括して担当することを想定している。なお、今後の運営状況や参加状況を踏まえ、必要に応じて運営メンバーを募集し、体制の拡充を検討する。
参加は完全自由参加とし、T-ACTフォーラムの関係者に限定せず、関心を持った学生であれば誰でも参加可能とする。これにより、既に活動している学生間の交流に加え、これから活動を始めようとする学生にとっても、自身の関心や構想を表出する最初の契機として機能することを期待する。
運営にあたっては、本企画のプランナーおよびオーガナイザーが、昼休みの時間を主として毎日回現地を確認し、掲示内容の確認、記録、備品の補充および整理を行う。あわせて、本棚への応募フォームや関連する連絡手段についても同頻度で確認し、必要な対応を行う。また、SNS等も併用し、掲示内容や企画の状況を定期的に共有することで、企画の周知と参加の促進を図る。
掲示内容については、運営状況の把握および今後の改善のため、申請者が適宜記録を行う。また、企画の周知や参加促進を目的として、掲示内容の一部をSNS等で紹介することを想定している。ただし、紹介にあたっては個人が特定される内容を避けるなど、参加者への配慮を前提とする。
本棚の設置については、メッセージウォールの運営状況や参加のされ方を踏まえながら、適切な時期に段階的に開始する。なお、本棚の運営を開始した後も、メッセージウォールの運営は継続し、交流の入口として維持する。

〇活動スケジュール
5月:メッセージウォールの設置
6月:利用状況に基づく活動の評価、メッセージウォール運営を改良
7月:利用状況に基づく活動の評価、メッセージウォール運営を改良、本棚設置のタイミング評価および利用ルールの詳細な検討
8月:利用状況に基づく活動の評価、メッセージウォール運営を改良、本棚設置
9月:企画の継続、およびメッセージウォールの設置場所拡大を検討
10月:企画の継続、およびメッセージウォールの設置場所拡大を検討
活動場所 筑波大学T-ACT推進室
活動期間 2026/05/01 ~ 2026/10/31
イベント日・時間
対象者 学生、教職員
予定希望人数 100人
最低必要人数 2人
企画または
グループのURL
企画申請者(プランナー) 岩田悠佑(生物学学位プログラムM1)
オーガナイザー 二村祥太(医学類5年)
パートナー 中田和人(生命環境系)
備考 企画の実現可能性について
本企画は、既存の掲示用パネルや推進室内の環境を活用して実施することを想定しており、大規模な設備を必要としない。また、必要となる付箋、筆記具、掲示用品等についても準備の見通しが立っているため、企画開始時点から実現可能性は高いと考えられる。
また本棚は特に防犯面の検討が必要である。そこで今企画では、T-ACT推進室を設置場所として設定している。T-ACT推進室は、開室時に常に職員の目があること、また出入りした学生の把握が容易であり、防犯上の配慮が容易であるためである。T-ACT推進室外での設置に関しては、運営状況を踏まえながら適宜計画の修正を行い、十分な実施可能性が担保されるまでは実施しない予定である。

運営上の配慮
運営ルールについては、参加の自由度を確保しつつ、掲示空間としての安全性と公共性を保つため、掲示内容に一定の管理を行う。具体的には、誹謗中傷、個人情報を含む記述、特定の個人・団体を攻撃する内容、公的な掲示として不適切な表現、他者の参加を阻害するおそれのある記述、営利目的の掲示等については、掲示を行わない、または撤去するものとする。これら利用ルールについては、掲示スペースの一部に掲示するとともに、企画開始時の見本掲示にも運営方針を含めることで、参加者に周知する。
これにより、誰でも参加しやすい開かれた形式を維持しながら、安心して利用できる環境を整える。
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