| 受付番号 | U25004 | 
| 承認番号 
 | 25006A | 
| 企画名 | 学生交流スペース「ARATA」の設置 | 
| 活動分類 | 交流会、セミナー・ワークショップ、食事会・パーティ、カフェ | 
| 活動目的 | 【背景・全体構想】 
 1.模擬会社構想
 筑波大学では、T-ACTをはじめとして、学生のやってみたいことを支援する取り組みが行われてきた。しかし、今年度より新たに「起業家人材」の育成を見据え、支援をされて行う段階の次ステップである、「自分で持続的に成し遂げる」段階の受け皿が必要とされた。それが「模擬会社」である。模擬会社のコンセプトは、「責任は大学、主体は学生」である。T-ACTのように手厚い支援からなる単発企画を通じて、今度は長期的に学生主体で事業を行い、起業家人材に繋げいくという考えである。
 ※起業家人材:会社を起こすのに必要な主体性・発想力・社会的能力・技術などを身に付けている状態であると解釈する。個人としては、主体性に重きを置きたい。
 
 しかし、この模擬会社構想も中々うまく進まない。前提として、「やってみたい」のある人材が少なく、それらを創出する環境も薄いのだ。私たちは模擬会社構想のために、人材の確保を実践したが乗じる学生はほとんど居なかった。ここで、まずは学生が自らの発想や企画の創出を刺激し、具現化していく「環境づくり」から始めることが重要であることを考えた。
 
 2.弊学の環境
 筑波大学の特色として、自由で開かれ、かつ孤立した環境であるといえる。学生が好きなことをできる空間である観点から、これまでの社会にあった自由で伸び伸びとした学生生活を送ることができる良い環境であった。しかし、「模擬会社」人材を創出するためには、向社会性や主体性が少ない状況である。例えば、以下の事例から推察できる。
 
 ①脱コロナ禍が遅れ、個人主義が引き継がれている。
 コロナ禍と昨今の世論の動きによって、弊学の学生のコミュニティは閉鎖的となっている。自身の生活や特定の小さなコミュニティに閉じこもり、コミュニティ内でも現状維持が美徳化されることも少なくない。特に、学生組織の現状から見られるように、学生同士又は学生と大学が共創して大学社会の価値向上を行行う動きは少ないだろう。これらは、コロナ禍によって「学生同士の交流の仕方」が引き継がれず、コロナ禍によって定着した個人主義が受け継がれている背景がある(企画の仕方や遊び方が分からないともいえる)。
 
 ②新たな仲間を見つけにくい環境である
 都内の大学と比較すると、大学外からの刺激や新たな出会いが生み出されることは少なく、閉鎖的だ。人は、人によって新たな人に繋がれるものであるが、弊学には雑多に学生同士がコミュニケーションをとることができる環境は少なく、それに準じたイベントも多くはない(もしくは、拡散力が不足している)。結果的に、自分の秘めた思いや才能をぶつける「仲間」と出会えず、新たな学生企画をつくれない又は不完全燃焼な企画中断に至っている。さらには、学生の慢性的な問題である、「後継者」探しがかなり難しい。
 
 これらを簡単にいえば、弊学は「刺激が少ない(少なくなった)」のかもしれない。
 よって、学生がより社会や異なる学生と多くつながりを持ち、社会や自分の役割を自覚し、Well-beingな状態を目指していくことのできる環境を整備したいというものが我々のモチベーションである。
 また、本学は国際色に富み、多くの留学生が在籍するメリットを生かし、新しい環境をもって留学生と日本学生の距離を近づけることで、双方に新たな刺激を生み出すことも可能である。
 
 以上の背景を受けて、学生同士が新たな「仲間」を見つけ、学生らの総体として企画を創り上げることができる交流環境「ARATA」の立ち上げを企画する。
 
 3.新しい環境としての「ARATA」
 本企画では、前述した社会と学生を刺激的に交差させ、「模擬会社」の出発点となる環境を創り上げる。この交流スペースARATAを起点として、模擬会社を波及させていく考えである。
 このスペースのコンセプトは、「店内のどこでも活気のあるコミュニケーションが行われ、その中から生まれる「ARATA(出会い、価値観、アイデアなど)」を利用者に提供又は利用者同士が共有すると共に、その活気を学内、学外へ波及する」というところにある。学生の中にある、小さなSeeds(種)を交流によって引き出し、模擬会社の舞台へと押し上げる。
 
 ※この企画は、模擬会社構想の一環として筑波大学学生部のご支援をいただいて実施する。
 
 【目的・最終目標】
 本企画の最終目標は、学生交流スペースをもとに起業し、長期的な学生運営スペースを設立することである。飲食提供やイベント運営を行い、様々な学生が毎日集うことで、現状のままでは会うことのなかった学生同士を結び付ける。そして、筑波大学学生の多様な交流の促進や主体的行動力と創造力を刺激し、毎日のように企画やイベントで溢れ、模擬会社の立ち上げに繋がる空間とする。
 
 この最終目標に到達するために以下の5ステップに段階を分ける。本企画はその2,3ステップ目である。
 1.学生交流スペース設立の準備(2025.2~2025.4)
 2.プレイベントの実施(2025.4~2025.6)
 3.飲食提供とイベントの定期開催(2025.6~2025.7)
 4.法人化の準備をし、模擬会社の中心地とする(2025.8~2025.10)
 5.起業し、長期的な運営の軌道に乗せる(2025.11~2026.1)
 
 今回の企画では、「ARATA」の恒常的な稼働を目指す第一歩目のオープンイベントとそれに伴う広報活動の実施を目的とし、3段階目のイベント定期開催に繋げる。また、並行して「ARATA」での飲食提供の準備を行い、実際に飲食を伴う企画実施を目指す。
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| 具体的な活動計画 | # 事業内容 「学生の交流スペース「ARATA」におけるイベントの開催」
 
 # ビジョン
 「ARATA」におけるイベントの定期開催に向けたオープンイベントを行い、「ARATA」オープンのリーチを行う。また、オープンイベントを通じて新たな企画を行う学生を募集し、「ARATA」におけるイベントの定期開催を目指す。
 
 # 目標設定
 ・ドリンクの有償提供
 ・6月-7月におけるイベント数が3つ以上。
 
 # 前回の企画の振り返り
 ## 目標達成度
 前回の企画では、場所の確保から整備、そして運営・企画人員の確保のための広報が主な目的であった。しかし、場所の確保に関しては現状でもまだ確定がされておらず備品配置ができていない状況である。また、運営・企画人員の確保に関しては、SNS上で大きく広報するには至らなかったものの、T-ACTを通じて新たな構成員1名と企画協力団体を3団体確保した。こちらに関しては十分な成果だと考える。
 
 ## 目標に達しなかった事項の要因
 場所の確保に遅れが生じた理由は、現体芸食堂の契約業者の契約状況を正しく把握できておらず、利用場所の確定が出来なかった点にある。しかし、こちらに関しては学生生活課と相談し、階層を移すことで解決に至っている。
 また、大きな人員を募集する広報が出来なかった点については、ARATAにおいて行うイベントやコンセプトの決定が、場所の決定の遅れにより確定できなかった点にある。また、運営人員ではなく企画実施団体の募集と調整に時間をかけてしまったため、運営人員のリーチを上げることができなかった。
 しかし、企画実施団体を十分確保することで、今後の運営人員の広報を行いやすくなった点ではよかっただろう。
 
 # 本企画の事業内容
 前述したStep2とStep3の内容を実施する。具体的には、
 ①イベントの実施
 ②イベント中における飲食提供の開始
 ③次回イベント(7月)の募集
 である。
 
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 ## ①イベントの実施
 本企画においては、6月に以下の2つのイベントを計画している。この2つのイベントをオープンイベントとして実施予定である。イベント日におけるイベントは、企画募集を行い、企画の実施を希望する学生や学生団体に基づいて共同運営を行う。なお、未定であるが7月にも最低1企画の実施は予定する。(新規企画者が居なければ以下の2団体が7月に同じ内容のイベントを開催する)
 
 ### 共通事項
 #### 募集
 参加者の募集は事前にGoogleFormにて受け付ける。Formでは、
 ・どのような事柄に興味・関心があるのか
 ・何で企画を知ったか
 ・参加したきかっけ
 ・参加者の属性(年齢、学類)
 などを調査し、大体の参加者の傾向を掴むことで準備に活かす。
 
 #### 時間
 平日の18:30-21:00の間にてイベントを行う。
 
 #### 企画内容
 企画内容は、企画を共同で実施する団体の協力の下で考える。企画団体のイベントを通じて、いかに「新しい価値や人との出会いがあるか」「新しい事業創出につながるか」を観点において企画協力団体と内容を調節する。
 
 ### 具体的企画
 【A.起業家交流カフェ~ボードゲームからつながろう~】
 〇日時
 :6月16日(月)18:30~(時間変更の可能性あり)
 
 〇企画協力団体
 :企業サークル「STARTiX」、株式会社ガイアックス(予定)
 
 〇企画内容
 :自分の紹介やビジネス創出ゲーム、ボードゲームを通じて、起業家との直接的な交流を行い、新たな価値観を得るとともに、学生が起業へ前進してもらう機会とする。
 ※本企画は、既にT-ACTにて活動を行っているSTARTiXと連携して行う企画であり、企画内容はSTARTiX企画と重複する。
 
 〇当日の流れ:
 1.フリートーク&ドリンク提供(18:30~)
 2.オープニング(18:40~)
 3.アイスブレイク&自己紹介(18:50~)
 - アイスブレイクには、自己紹介をはじめ、話題サイコロや自己紹介カー
 ドを用いる。
 4.ゲーム企画(19:10~20:10)
 - キーワード組み合わせビジネス創出ゲーム
 - ボードゲーム(ワードウルフ、はぁっていうゲーム)
 5.クロージング
 「次にやってみたいこと」「こういうものがあるといい」「どのくらいの頻度で参加したい」など、感想をいただく。ここで、「ARATA」と「STARTiX」の宣伝を行う。
 6. 片付け
 
 【B.超・院生ひろば】
 〇日時
 :6月下旬(未定)18:30~(時間変更の可能性あり)
 〇企画協力団体
 :つくば院生ネットワーク
 〇対象
 :主に大学院生(学群生も歓迎)
 〇企画内容
 :大学院生の研究室外でのつながりを創出するため、4-6人のテーブルグループにおいて、ホワイトボードを自由に駆使し、互いの共通点探しや自身の研究を伝える機会とする。また、特徴当てゲームを実施し、同じグループ内の仲間を深ぼるとともに、お互いの共通点を探す。
 
 〇当日の流れ:
 1.フリートーク&ドリンク(有償)、軽食(無償予定)提供(18:30~)
 2.オープニング(18:40~)
 3.アイスブレイク&自己紹介(18:50~)
 - アイスブレイクには、自己紹介をはじめ、話題サイコロや自己紹介カー
 ド、 なんじゃもんじゃゲームなど初対面でも馴染みやすい簡単な発言促進
 ツール を用いる。
 - 自己紹介では、
 ・名前、所属、学年
 ・出身地エピソード
 ・No1の趣味
 ・研究概要
 などの項目を事前に用意し、ホワイドボードに記載してもらう。
 
 4.特徴の書き出し(19:05~19:35)
 - ホワイトボードに書かれた内容を基に、質問や話題の拡張を行い、ホワイ
 トボードに次々記載していく。
 - 出た質問に対し、全員が答えていき、各人の特色を貯めていく。
 - 細かく深ぼるほど、細かい共通の特徴が見えてくる。
 
 5. 1番の共通点の設定とヒントの設定(19:35~19:50)
 - グループの中で一番面白いor一番しっくりくる共通点を探し、選定する。
 この段階でお互いの特徴の深堀ができているほど、よりニッチな共通点を
 発掘できる。
 - その後は、共通点のヒントを3つ用意する。
 例)ホラー映画が好きという共通点
 ・映像 ・怖い ・好き など
 6. 特徴当てゲーム(19:50-)
 - 各グループが1つずつヒントを出し合い、他の全員で共通点を当てる。
 7. クロージング(-20:30)
 - 各グループで連絡先交換やトークを行う。この場で、「ARATA」と「院生
 ネットワーク」の宣伝を行う。
 8. 片付け(-21:00)
 
 【C.ぼどげ会】
 〇日時
 :7月28日(月)18:30~
 
 〇企画協力団体
 :企業サークル「STARTiX」、株式会社ガイアックス(予定)
 
 〇企画内容
 :自分の紹介やビジネス創出ゲーム、ボードゲームを通じて、起業家との直接的な交流を行い、新たな価値観を得るとともに、学生が起業へ前進してもらう機会とする。
 ※本企画は、既にT-ACTにて活動を行っているSTARTiXと連携して行う企画であり、企画内容はSTARTiX企画と重複する。
 
 〇当日の流れ:
 1.フリートーク&ドリンク提供(18:30~)
 2.オープニング(19:00~)
 3.ボードゲームセッション(19:10~)
 - ボードゲームを通じて交流を深めます。
 4.交流会・ネットワーキング(19:50~20:30)
 - ボードゲームの後は軽食をとりながら、自由に交流を深めつながりを作ります。
 5.クロージング
 「次にやってみたいこと」「こういうものがあるといい」「どのくらいの頻度で参加したい」など、感想をいただく。ここで、「ARATA」と「STARTiX」の宣伝を行う。
 6. 片付け
 
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 ## イベント中における飲食物の提供
 ### 提供物
 〇飲料
 飲料は、有償提供を行う予定である。
 ・コーヒー(250円)(180ml)
 ・ソフトドリンク(150円)(300ml)
 として学生が買いやすいかつ、十分な量を提供する。
 コーヒーは、3年以上珈琲サークルにおいて十分なドリップ技術をもつ弊構成員の2人がハンドドリップにおいて提供する。雙峰祭などでの出店経験が4年ある。ソフトドリンクはアイスのみとし、グラスにて提供する。
 
 〇軽食
 軽食は、持ち寄った既製品を提供する予定である。
 
 〇準備
 a.食品衛生責任者の取得
 弊企画構成員から衛生管理責任者を1名取得する。
 b.腸内細菌検査の実施
 弊企画構成員の上記検査を行う。
 c.保健所への申請
 飲食物の提供に係る申請を保健所へ行う。
 
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 ## ➂ 次回イベント(7月以降)の募集
 イベント中における告知や、イベントの様子をSNSにて広報し、次回の企画者を募集・選定する。
 
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 # 事業準備・計画
 ##【5月】
 ### 開店準備(前企画書から持ち越し)
 〇店舗レイアウト
 - レイアウトデザインから、店舗の座席配置や構成を決定する。
 〇設備準備
 - 備品の手配・搬入を行う。また、内装装飾を施す。
 〇飲食準備
 - 飲食物のメニュー・衛生管理指針など飲食フローを統一する。
 〇運営マニュアル
 - 店舗ルールの策定、運営マニュアルを固める。
 〇会計・人事システムの構築
 - 会計方法やイベント運営にかかるシフト組みを作成する。
 
 ###「ARATA」オープンの広報
 SNSとT-ACTを通じて、「ARATA」企画の周知、関わる学生や学生団体の募集を行う。
 
 ### イベントの打ち合わせ
 1. イベント団体との打ち合わせ
 - 現在お声をいただいている学生や団体との打ち合わせを加速し、6月~7月にプレイベントを含めた「ARATA」のオープンを目標として準備を行う。
 
 2. 店舗レイアウト設計・備品手配
 - 店舗の全体レイアウトを策定し、備品購入と手配を行う。
 
 ### 飲食提供準備
 飲食提供(開業申請を見越して)のための準備を進行。具体的に、以下のことを行う。
 ・衛生管理責任者の取得⇒完了
 ・腸内細菌検査の実施⇒完了
 ・保健所への飲食提供申請⇒継続実施中
 
 ## 【6月-7月】
 ### イベントの開催
 「ARATA」のオープンイベントと称して、前述の2つのイベントを開催する。
 
 ### 複数イベントの募集と開催
 常時、イベント団体や学生の募集を行い、2週もしくは1週に一回のイベント開催を目指す。6月7月を合わせて最低合計3回の開催を目指す。
 
 ### 飲食提供
 飲食提供の申請を行い、有料での飲食提供を行う。
 
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 # 事業戦略
 ## 広報戦略
 ・T-ACTを用いた広報
 ・学内におけるビラ配り、ポスター掲示
 ・ARATA、及びARATAに関係する団体のハブを使い、全てのSNSで
 広報する体制を構築することでリーチ層を伸ばす。
 ・Instagram広告を視野に入れる。
 
 ## 利用促進戦略
 ・ARATAと企画者の事前打ち合わせにより、「次はこんなことをしてみた
 い」学生と連絡を繋げる。
 ・次回、友達を連れてくるとドリンクサービスの特典をつける。
 ・企画終了後にはアンケートと次回企画募集ポスターを配布し、人から人へ繋
 げる。
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| 活動場所 | 体芸食堂 | 
| 活動期間 | 2025/05/22 ~ 2025/07/31 | 
| イベント日・時間 | 2025/06/16 18:30 ~ 20:30 2025/07/28 18:30 ~ 20:30
 
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| 対象者 | 学生、教職員、学外者 | 
| 予定希望人数 | 30人 | 
| 最低必要人数 | 5人 | 
| 企画または グループのURL
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| 企画申請者(プランナー) | 佐藤翔哉(物理学位プログラム修士課程2年) | 
| オーガナイザー | ・宮田青葉(人文学類4年) ・石井誠(生物・資源学類4年)
 ・川口颯太(比較文化学類3年)
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| パートナー | 小野健一(学生部学生生活課) | 
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