受付番号 |
U24070 |
承認番号
|
24025A |
企画名 |
学生交流スペース「ARATA」の設置準備 |
活動分類 |
カフェ |
活動目的 |
【背景・全体構想】
1.模擬会社構想
筑波大学では、T-ACTをはじめとして、学生のやってみたいことを支援する取り組みが行われてきた。しかし、今年度より新たに「起業家人材」の育成を見据え、支援をされて行う段階の次ステップである、「自分で持続的に成し遂げる」段階の受け皿が必要とされた。それが「模擬会社」である。模擬会社のコンセプトは、「責任は大学、主体は学生」である。T-ACTのように手厚い支援からなる単発企画を通じて、今度は長期的に学生主体で事業を行い、起業家人材に繋げいくという考えである。
※起業家人材:会社を起こすのに必要な主体性・発想力・社会的能力・技術などを身に付けている状態であると解釈する。個人としては、主体性に重きを置きたい。
しかし、この模擬会社構想も中々うまく進まない。前提として、「やってみたい」のある人材が少なく、それらを創出する環境も薄いのだ。私たちは模擬会社構想のために、人材の確保を実践したが乗じる学生はほとんど居なかった。ここで、まずは「環境づくり」から始めることが重要であることを考えた。
2.弊学の環境
筑波大学の特色として、自由で開かれ、かつ孤立した環境であるといえる。学生が好きなことをできる空間である観点から、これまでの社会にあった自由で伸び伸びとした学生生活を送ることができる良い環境であった。しかし、「模擬会社」人材を創出するためには、向社会性や主体性が少ない状況である。例えば、以下の事例から推察できる。
①脱コロナ禍が遅れ、個人主義が引き継がれている。
コロナ禍と昨今の世論の動きによって、弊学の学生のコミュニティは閉鎖的となっている。自身の生活や特定の小さなコミュニティに閉じこもり、コミュニティ内でも現状維持が美徳化されることも少なくない。特に、学生組織の現状から見られるように、学生同士又は学生と大学が共創して大学社会の価値向上を行う動きは少ないだろう。これらは、コロナ禍によって「学生同士の交流の仕方」が引き継がれず、コロナ禍によって定着した個人主義が受け継がれているという背景がある(企画の仕方や遊び方が分からないともいえる)。
②新たな仲間を見つけにくい環境である
都内の大学と比較すると、大学外からの刺激や新たな出会いが生み出されることは少なく、閉鎖的だ。人は、人によって新たな人に繋がれるものであるが、弊学には雑多に学生同士がコミュニケーションをとることができる環境は少なく、それに準じたイベントも多くはない(もしくは、拡散力が不足している)。結果的に、自分の秘めた思いや才能をぶつける「仲間」と出会えず、新たな学生企画をつくれない又は不完全燃焼な企画中断に至っている。さらには、学生組織の慢性的な問題である、「後継者」探しがかなり難しい。
これらを簡単にいえば、弊学は「刺激が少ない(少なくなった)」のかもしれない。
よって、学生がより社会や異なる学生と多くつながりを持ち、社会や自分の役割を自覚し、Well-beingな状態を目指していくことのできる環境を整備したいというものが我々のモチベーションである。
また、本学は国際色に富み、多くの留学生が在籍するメリットを生かし、新しい環境をもって留学生と日本学生の距離を近づけることで、双方に新たな刺激を生み出すことも可能である。
以上の背景を受けて、学生同士が新たな「仲間」を見つけ、学生らの総体として企画を創り上げることができる交流環境「ARATA」の立ち上げを企画する。
3.新しい環境としての「ARATA」
本企画では、前述した社会と学生を刺激的に交差させ、「模擬会社」の出発点となる環境を創り上げる。この交流スペースARATAを起点として、模擬会社の波及させていく考えである。
このスペースのコンセプトは、「店内のどこでも活気のあるコミュニケーションが行われ、その中から生まれる「ARATA(出会い、価値観、アイデアなど)」を利用者に提供又は利用者同士が共有すると共に、その活気を学内、学外へ波及する」というところにある。学生の中にある、小さなSeeds(種)を交流によって引き出し、模擬会社の舞台へと押し上げる。
※この企画は、模擬会社構想の一環として筑波大学学生部のご支援をいただいて実施する。
—------------------------------------------------------------------------------
【目的・最終目標】
本企画の最終目標は、学生交流スペースをもとに起業し、長期的な学生運営スペースを設立することである。飲食提供やイベント運営を行い、様々な学生が毎日集うことで、現状のままでは会うことのなかった学生同士を結び付ける。そして、筑波大学学生の多様な交流の促進や主体的行動力と創造力を刺激し、毎日のように企画やイベントで溢れ、模擬会社の立ち上げに繋がる空間とする。
この最終目標に到達するために以下の5ステップに段階を分ける。本企画はその1ステップ目である。
1.学生交流スペース設立の準備(2025.2~2025.3)
2.プレイベントの実施(2025.4~2025.5)
3.飲食提供とイベントの定期開催(2025.6~2025.7)
4.法人化の準備をし、模擬会社の中心地とする。(2025.8~2025.10)
5.起業し、長期的な運営の軌道に乗せる。(2025.11~2026.1)
今回の企画では、1段階目の交流ができる場所と人員の整備を行い、2段階目を行うための備品購入及びイベント実行の予算立てを目標とする。 |
具体的な活動計画 |
【提案】
「学生の交差的交流を促す中心空間 「ARATA」の設置準備」
【ビジョン】
店内どこでも活気のあるコミュニケーションが行われ、
その中から新たな「出会い、価値観、アイデア」を創出するとともに、
この場所を発散の中心地として。それらを学内外に具現化、波及することを目指し、運営のための基盤となる下準備を進めていく。
【ゴールまでの全体的な事業内容】
参考までに、店内の全体的な事業内容を記載する。以下のバリューに従い、内装や提供サービスを整えていく。
(交流の場として)
・学生による自己運営➡学校の枠組みから離脱し、主体意識を刺激
・交流を「主」とする環境➡交差性を提供し、新たな価値観に触れる機会を
(創出の場として)
・アイデアを具現化できる設備➡浮かんだものを即時現実化する
・イベントやテーマの提供➡自発的提案へのきっかけを与える
(発散の場として)
・その場でアイデアを発散できる環境➡自分の価値観を伝えて深める
・仲間を集める設備・施策➡一人で完結しない。仲間とつくる事業へ。
【店舗内装・設備】
・グループの可動対面テーブルを基調。
4~6名がけ複数設置。相席制。
・仕切りはなく、開放的な家具配置。
・至る所一面にホワイトボードや掲示板を設置。
ホワイトボード
:アイデアの書き出し、共有
掲示板
:学生to学生の募集、企業案内
大学からの依頼
【飲食提供】
・交流のお供となる珈琲などの飲食や軽食を有料提供
○単品販売 ➡ 学生価格での提供を想定
○セット販売 ➡ 珈琲と軽食のセットで割安
○サブスク ➡ 珈琲の月額サブスクリプションや珈琲チケット
○学内デリバリー ➡ 学内へ注文商品を配達。
【交流促進施策】
・Discussion Cardの利用
グループ利用ごとに「お題(今日のニュース、話題トピック)」を提供。
それに対する回答に応じて飲食につながるクーポンなど提供。
・ホワイトボードに上書きや、いい意見にはマグネットを貼って意見表明や評価ができる仕組みとする。
【イベント施策】
以下のようなイベントを主催、もしくは学生に主催してもらい交流を促す。
・映画鑑賞
・eスポーツ大会
・国際交流
・テーマカフェ
【具体的事業内容・計画】
-今回の企画における具体的計画-
【1-A. スペースの準備】
事業を行う場所は、旧体芸食堂又は喫茶跡地を想定している。学生生活課と調整を進め、借用が可能である。
【1-B.人員の募集】
HPとSNSアカウント、ビラを用いて、開店に必要な人員を集める。目標を30名とし、準備期間において学生人員を集める。
また、今回企画する交流スペースにおいて、T-ACT参画学生による「やってみたい」の実施を呼びかけ、共に実現を目指すことで、学生らの企画普及の向上と当方の交流スペースの促進の相乗効果を狙う。
(具体的活動)
・ビラの作成、HPの作成
・SNS広報
・集まった学生への説明会又は面談
【1-C.予算立てと金線管理】
通帳作成とそれに伴う約款の作成。金銭管理の方法を固める。また、拠点となるスペースの状況から必要物品を洗い出し、次ステップに必要な予算を固める。
(具体的活動)
・通帳作成、約款の作成
・帳簿の作成
・予算の試算
【1-D.拠点の掃除と物品の整備】
拠点の掃除と今後のステップの為に使用できる物品とそれ以外のものの仕分けを行う。また、消耗品や軽食飲料提供用の設備の整備の構想を行う。実際の物品の購入や設置は、次段階にて行う。
(具体的活動)
・拠点の掃除
・使用できる物品の洗い出し
・必要となる物品の洗い出し
—(以下は、最終目標までの次のステップ2への準備である。)---
【2-A店舗内装・設備】
・グループの可動対面テーブルを基調。
4~6名がけ複数設置。相席制を想定。
・仕切りはなく、開放的な家具を購入配置。
・至る所一面にホワイトボードや掲示板を購入設置。
ホワイトボード
:アイデアの書き出し、共有
【2-B.プレイベント計画】
集客と認知度向上のため、一定のイベント開催を行う。そのための、企画者を集める。
➀プレイベント施策
学生への声掛けや当方からの発案をもとに、テーマカフェ・イベントの開催を1回行う。
②告知
プレイベントの告知を打ち出し、交流スペースとイベントの認知度を高める。
—(以下は、最終目標までのステップ3への準備である。)---
【3-A.飲食提供準備】
➀提供物の考案
どこまで調理スペースが整備されているか調査し、次段階でどの程度の飲食物の提供を行うか決定する。
②衛生管理
保健所の指導や衛生管理者の設置など、衛生に関わる事項をクリアにしていく。
特に、関わる全ての学生が衛生基準に則って活動できるようにマニュアル化し、運用を行う準備をする。
➂予算の作成・提供料金の試算
飲食提供に係る収支を試算し、飲食物提供の料金を策定する。
【4-A.恒常的な交流スペースの運営とイベント開催の準備】
➀営業日の策定
1週間に何日、何時間営業を行うか、集まった学生の人数を見て検討を行う。
②交流促進方法の検討
定期的に運営をしていく上で、学生交流空間ARATAの交流促進のための施策を練る。 |
活動場所 |
体育芸術エリア食堂跡地 |
活動期間 |
2025/02/01 ~ 2025/04/30 |
対象者 |
学生、教職員、学外者 |
予定希望人数 |
30人 |
最低必要人数 |
10人 |
企画または グループのURL |
|
企画申請者(プランナー) |
佐藤翔哉(物理学位プログラム修士課程1年) |
オーガナイザー |
宮田青葉(人文学類3年)
石井誠(生物資源学類3年)
佐藤凌(物理学類3年)
時長隆乃介(物理学類3年)
澁谷耕大(地球学類3年) |
パートナー |
小野健一(学生部学生生活課) |
画像 |
|