企画 詳細情報

受付番号 U24042
承認番号
24009A
企画名 筑波大学りんごの棚プロジェクト
活動分類 展覧会
活動目的 「りんごの棚」とは、特別なニーズのある子どもを対象としてスウェーデンで始まった公共図書館サービスです。バリアフリー図書や障害に関連した本をまとめて配架した棚であり、障害のある方や読みに困難のある方も楽しめる図書館づくりを目指すうえで大変重要です。また、障害や読み困難の有無に関わらず、バリアフリー図書に触れる機会となっており、「本」を通して楽しく障害や読み困難について学ぶことができます。
本企画では、一ヶ月間、りんごの棚を筑波大学附属中央図書館に展示し、読書バリアフリーや障害について学生が考えるきっかけを創出することを目的としています。

【企画立案の背景】

①障害学生支援の観点から

本企画のプランナーは筑波大学BHEピア・チューターとして、障害学生の支援に携わっています。ピア・チューターは障害学生の直接的な支援はもちろんのこと、障害のある学生が過ごしやすいように大学内の環境を整備したり、学内の障害理解や認知を広めたりすることも、その役割の一つではないかと考えています。しかし、ピア・チューター活動のなかで障害理解の向上に努められる機会はまだ少ない現状があります。そこで、より多くの学生に向けて障害について伝える機会を設ける必要性を感じました。

②バリアフリー図書の世界の面白さという観点から

バリアフリー図書の世界に触れること自体に面白さがあると考えています。世の中には、点字図書やLLブック、オーディオブック、大活字本、デイジー図書、布絵本など、さまざまな本が存在しています。しかしこのような本の存在はまだ知られておらず、新たな読書体験として触れる人の世界を広げ、興味深い対象として手に取っていただけると考えています。

本企画のプランナーはNPO法人ピープルデザイン研究所の活動の一環として「りんごプロジェクト」に携わり、学校図書館やイベント会場にてりんごの棚と読書バリアフリーの認知向上のために活動しています。以前、板橋区の児童図書館にて「りんごプロジェクト」の活動を行った際に、子ども以上に保護者の方がりんごの棚に置かれたバリアフリー図書を手に取り、関心を寄せていらっしゃいました。このことから、りんごの棚はもともと障害のある子ども向けの図書館サービスでありますが、多世代に興味を持っていただけるものだと考えています。

③筑波大学の学生像という観点から

筑波大学は東京高等師範学校から引き継ぐ教育学の伝統があります。加えて、図書館情報大学との統合により専門的に図書館情報学を学ぶことのできる環境が整っております。このような筑波大学において、障害のある子どもたちに向けた図書館サービスであるりんごの棚についての展示を行うことは、学生の学びを広げるという点で意義があると考えています。

参考として、東京学芸大学での取り組みを紹介いたします。

東京学芸大学附属図書館では、令和4年度に、館内展示『学芸大版「りんごの棚」~読書は誰でも楽しめる!~』を行い、これが好評だったため、りんごの棚が常設されるに至っています。

(以下、りんごの棚に関する東京学芸大学附属図書館ホームページのリンク)
https://lib.u-gakugei.ac.jp/news/20220502-1
https://current.ndl.go.jp/car/46460


以上の観点から、バリアフリー図書を通じた読書バリアフリーや障害理解のための企画を、多くの学生が利用する図書館にて行いたいと考えています。
具体的な活動計画 筑波大学附属中央図書館さまにご協力いただき、中央図書館2階のラーニング・スクエアにて、2024年11月6日から2024年12月6日までの一か月間、展示を予定しています。

展示に向け、掲示するポスター作成、配架本の選定、宣伝活動などを行っていきます。

活動スケジュール(仮)
※T-ACT企画の承認後、図書館の担当者と打ち合わせを行い、作業及び日程を確認する予定です。

6月
T-ACTアクション企画申請
中央図書館との打ち合わせ

7月・8月・9月
図書館への展示企画書の作成、提出
図書の選定、ポスター制作など展示物の作成

10月
宣伝活動、展示の準備作業

11月(展示期間中:11/6-12/6)
記録写真の撮影、図書の補充
展示会場の管理:
開放されているエリアでの展示のため、展示期間中に展示場所で来場者に対応するスタッフは必要ないと思われるが、オーガナイザーやプランナーを中心に定期的に会場の状態を確認することを考えています。

12月
活動の振り返り、成果の確認


※中央図書館ご担当者さまとの第一回ミーティングはすでに終了。企画開催にはご賛同いただいているため、T-ACTで企画を承認していただくことができましたら、展示会場の予約を行う予定であります。

また、中央図書館ご担当者さまから、中央図書館で行っている障害のある利用者の方に向けた図書館サービスの紹介もできるのではないかというアイデアをいただきました。今回の企画でどこまで扱うかことができるかは精査する必要があると考えていますが、場合によっては継続した企画申請を行い、活動を続けていきたいです。

宣伝活動/ X:@itfapple_
活動場所 【展示会場】筑波大学中央図書館 2階 ギャラリーゾーン 全学計算機側

【準備に関わる活動場所】主には人間系の部屋をお借りする予定だが、メンバーの状況に合わせて空き教室を予約
活動期間 2024/07/01 ~ 2024/12/31
イベント日・時間 2024/11/06 ~ 2024/12/06 09:00 ~ 20:00
対象者 学生、教職員
予定希望人数 1,000人
最低必要人数 200人
企画または
グループのURL
https://x.com/itfapple
企画申請者(プランナー) 岩岡知里 障害科学類3年
オーガナイザー 坂田和夏 情報学群 情報メディア創成学類2年 
永井煌 理工学群 社会工学類2年 
間瀬水也美 人間学群 障害科学類3年 
中谷美稀 人文・文化学群 人文学類3年
武井七海 人間学群 障害科学類3年
パートナー 三盃亜美先生(人間系) 、吉田右子先生(図書館情報メディア系)
備考 オーガナイザーとして一緒に活動してくださる学生を募集中です。ご興味ありましたら公式X(旧Twitter)までご連絡お願いいたします。

本企画は筑波大学付属中央図書館さまから正式な展示企画として承認を得て、許可証を発行していただいております。そのため展示に用いる本や棚などに関しては、筑波大学附属中央図書館さまのご協力のもと、お貸しいただく予定です。詳細は以下のURLをご参照ください。
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/lib/ja/service/exhibition-space


※開放された環境で1ヶ月間の展示を行うため、参加人数の正確な計測が難しいです。そのため予定希望人数と最低必要人数に関しては、図書館の1日の来館人数を踏まえた、展示の前で立ち止まっていただきたい目標人数を記載しています。
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