企画 詳細情報

受付番号 U23148
承認番号
23018A
企画名 LGBTQ+ = ALLIES Salon Vol.2
活動分類 交流会、セミナー・ワークショップ、講演会・トークイベント、パフォーマンス、ボランティア
活動目的 ◎目的
LGBTQ+の当事者や、非当事者Allyが一緒になって困り感を共有したり、勉強しながら、シティズンシップを発揮するアクションの機会を画策・企画・実行する場(=ソーシャルコミュニティ兼アクションコミュニティ)を築く。
※Ally(アライ)とは、非当事者・当事者に関わらず、LGBTQ+の人権や生き方を尊重し、かれらに寄り添い理解に努める態度、不公正を正すための行動志向を有する者のことである。

◎動機
活動企画の背景は、元首相秘書官のLGBTQ+差別発言(「Igbtqの隣に住むのも嫌だ、見たくもない」という趣旨の発言)およびそれに付随してSNS等で盛り上がりを見せるヘイトスピーチがコミュニティを攻撃していることに危機感を抱いたためである。実際に私自身が当事者であり、今回のニュースを見て心を痛めた一人である。また、周りに 今回の件をきっかけに抑うつ感情を強めたり、自傷行為をおこなったりするようになった者が居て、筑波大学にも苦しんでいる人が少なからずいると考え、本活動を企画した。

◎最終的な目標・展望
自分自身の当事者性をオープンにせずとも居場所感を感じることができ、何らかのアクションを取りたいとなったときにコレクティブに活動できる後ろ盾として機能するコミュニティを築くことである。(現在、筑波大学内にあるLGBTQサークルは基本的に当事者のみが参加しており、規模も小さい。また、サークルとしての活動のためソーシャルコミュニティとしの側面が強く、アクションに進むことが難しいという課題を有する。そのため、当事者と非当事者どちらもが参加でき、アクションを見据えてコミュニティを築いていく必要があると考える。)
Vol.1では、当事者・非当事者ふくめ、自身らを取り巻く構造や問題について理解を深めることを目標としてきた。今回のVo.l.2では、その学びに基づいてアクションを計画・実施し、その振り返りを行うことで、問題の解消や改善を目指す。
具体的な活動計画 ◎活動內容
2つのラウンドから構成する。それぞれ、経験的知識や学術的知識を対話的に学ぶ活動(1)と、学びに基づき行動を起こす活動(2)である。前期(Vol.1)の活動では、以下のうち「1. Think with us.」に重点を置いた。その結果、計17名が継続的に参加し、LGBTQ+を取り巻くイシューについて理解を深めることができた。今期(Vol.2)の活動では、「2. Take action together.」に重点を置き、LGBTQ+を取り巻くイシューを解決・改善するための、アクションを計画し実行する。

1. Think with us.
当事者および非当事者のAllyが、LGBTQ+に関するイシューを話し合ったり勉強し合ったりするミーティング。ケーススタディを用意し学びを深めたり、読書会・輪読会・映画鑑賞会をおこなったりした。このフェーズの目的は、「知識深化」、「課題発見」、「アライ拡大」、「アクションのための作戦会議」である。
・各回1〜3時間程度・月2回で、参加者は当活動参加メンバー(パーティシパント)である。
・活動は、オンライン/オフラインのハイブリッドで行った。

2. Take action together.
1の学びに基づき、「アクション」を起こすフェーズ。アクションの内容や方法について議論を重ね、プランナー、オーガナイザー、パートナー、パーティシパントで合意が得られたアクションを実施する。なお、アクション内容としては、暴力行為や特定他者/集団への批判・攻撃は許さず、主に啓発活動やオンライン署名活動・WS開催など、参加者や関係者、対象者いずれの身体的精神的安全が脅かされないものを企画する。

◎現段階のアクションプラン
定期ミーティングを行いアクションプランを精緻化することも「2. Take action together.」の活動に含まれるが、現段階で決定しているアクションについて以下に記述する。
アクションはその対象に応じて3つのチームに分けて進行する。①筑波大学の教職員を対象にした啓発的アクション、②筑波大学の学生を対象にした教育的アクション、③つくば市のLGBTQ+Youthを対象にした心理的アクションの3つである。

①「筑波大学の教職員を対象にした啓発的アクション」について
筑波大学の教職員や学生に対してLGBTQ+にサポーティブな教職員や団体を募り、日頃の感謝を表彰することで、LGBTQ+にサポーティブな教職員(=アライ)を可視化する。なお、募集の際は自薦他薦を問わないこととする。
- LGBTQ+にサポーティブな教職員や団体を募集する方法としては、BHEの教職員全体に連絡するツールを使用したり、T-ACTの広報手段、メンバーの人脈を用いることとする。
- 表彰については、河野先生(筑波大学 ヒューマンエンパワーメント推進局 業務推進マネージャー)を中心に作成された「アライマーク」を贈り、「アライマーク」を研究室のドアや学生の目につく場所に貼ってもらう。場所については、筑波大学中央図書館内のスターバックスなど学生の目に入る所で行う。
- 広報の手段としては、筑波大学新聞とSNSを用いる。筑波大学新聞は、大学の教職員にメッセージを届ける目的で行う。SNSは、筑波大学の学生が、情報収集をする際に活用できることを目的に行う。
- 注意点としては、表彰は「感謝」の意味合いを強調して上から目線にならないようにすること、選ばれていないがサポーティブな教職員がいることを前提に「単発で終わらせない」「恣意性が強いこと」等を踏まえて公にする。

②「筑波大学の学生を対象にした教育的アクション」について
筑波大生が抱くジェンダー・セクシュアリティに関する日々のモヤモヤ&ほっこりした「経験」を匿名で集め、それらを共有することで、当事者学生には日常生活でできることを、非当事者学生には日常生活で他者を傷つける可能性のある言動と代替アクションを知らせることを目指す。
 具体的には、「経験」の収集にはGoogle Formを活用し、集めた経験談に基づく啓発資料の発信はPDF形式をパンフレット化して関心のある人が閲覧できるようにすることで実現する。Google Formの拡散は、対応するQRコードを記載したチラシの学内掲示を中心に、団体のSNSアカウントによる発信、学園祭で協力してくださるブースでの掲示、構成メンバー各自の知人への協力依頼等によって行う。啓発資料の発信は、協力してくださる学内機関のHPへの掲載や、団体のSNSアカウントによる発信、共有のgoogleドライブにアップロードのうえ対応するQRコードを記載したチラシの学内掲示等によって行う。
アンケート(侵襲性等のリスクを考慮した上で編集を加えています)
・日本語版(https://forms.gle/JQZM1thxtHKdAzSF7)
・英語版(https://forms.gle/r6yqjQkYCw9QiPgg7)

③「つくば市のLGBTQ+Youthを対象にした心理的アクション」について
LGBTQ+当事者および当事者かもしれないと感じている「つくば市の若年層 (U25)」に対して、モヤモヤを相談・発散できる継続的な場を作る。具体的には、つくば市内のLGBTQ+フレンドリーな店を借りて、プライバシーに配慮したコミュニティイベントを開催する。LGBTQ+フレンドリーな店としては、天久保2丁目にある「喫茶サッフォー」(フェミニズム、ジェンダー、福祉に関する書籍を置くセーファースペース/喫茶書店)を想定しており、店長さんには既に企画の交渉を行なっている。また、広報活動では、つくば市の市報やニュースつくば等に掲載の交渉を行ったり、つくば市内の各学校へイベント案内を周知したりすることで参加者を広く募り、つくば市全体でのLGBTQ+に対する意識の向上に努める。
なお、チーム③のアクションに関しては、イベントの詳細が決定し次第、本活動とは別の企画としてT-ACTへ企画書を提出することも検討している。

いずれの活動においても、以下のグランドルールを徹底し、悪質な場合には、退場を申し付け、次回からの活動への参加を禁止する。なお、上記の通りルールを設け、ルール厳守を徹底して事故事件を防ぐことに努めるが、万が一予期せぬ事態が発生したときのために、相談先を設置する(詳細は備考欄の記述をご参照ください)。
活動場所 全体ミーティング:学内の講義室、またはオンライン

3つのアクションについて
チーム①:学内の講義室、またはオンライン
チーム②:学内の講義室、またはオンライン
チーム③:学内の講義室、オンライン、および、つくば市内の公園や喫茶店
活動期間 2023/10/27 ~ 2024/04/01
イベント日・時間
対象者 学生、教職員
予定希望人数 20人
最低必要人数 2人
企画または
グループのURL
企画申請者(プランナー) 澤田彬良(人間総合科学学術院 教育学 修士2年)
オーガナイザー 萩原悠斗(教育・修士課程)
中玲蘭(教育・修士課程)
村嶋理子(芸術・学士課程)
南陽菜(障害科学・学士課程)
パートナー 河野禎之先生(筑波大学 人間系助教 / ヒューマンエンパワーメント推進局 業務推進マネージャー)・梅田恵先生(筑波大学 ヒューマンエンパワーメント推進局 業務推進マネージャー/教授)
備考 ○ 各活動を行う際には、以下のグランドルールを徹底し、悪質な場合には、退場を申し付け、次回からの活動への参加を禁止する。

・活動内で出た個人情報等については外部に持ち出さない。(録画・撮影等は原則禁止。使用目的とメンバーの同意が取れた場合にのみ例外的にこれらを許可することもある。議事録等では名前等の個人情報を削除・編集して個人が特定されないように配慮する。)
・参加者、活動外他者、特定集団等を否定・攻撃しない。(批判と否定は異なる)
・活動参加は個人の裁量に任され、参加にあたって強制や強要があってはならない。
・差別的発言・差別的行動は許されない。違いを尊重して参加する。
・活動名・企画名・T-act・筑波大学のいずれかの名を掲げて発信/行動を実施する際には、個人の裁量ではなく活動に参加するメンバーの合意と承認のもと行う。
・参加者の氏名は、通称名・ニックネームをそれぞれ自らが決定し、それを用いる。

○ なお、上記の通りルールを設け、ルール厳守を徹底して事故事件を防ぐことに努めるが、万が一予期せぬ事態が発生したときのために、相談先を設置する。
相談先及び対応については、パートナー教員と相談して決める予定。

・河野禎之先生(筑波大学 人間系助教 / ヒューマンエンパワーメント推進局 業務推進マネージャー)
・梅田恵先生(筑波大学 ヒューマンエンパワーメント推進局 業務推進マネージャー/教授)

○②「筑波大学の学生を対象にした教育的アクション」で行うアンケートは、下記URLよりご確認いただけます。
・日本語版(https://forms.gle/JQZM1thxtHKdAzSF7)
・英語版(https://forms.gle/r6yqjQkYCw9QiPgg7)
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