受付番号 |
U23140 |
承認番号
|
23014A |
企画名 |
将棋の『戦型』を知ろう! |
活動分類 |
セミナー・ワークショップ |
活動目的 |
本企画は、将棋を指す際に、昔から良いとされている駒の動かし方(以下、定跡と呼ぶ。)や一連の規則に沿った駒の動かし方で決まる将棋の戦い方(以下、戦法と呼ぶ。)、お互いの戦法によって決まる将棋の戦いの形式(以下、戦型と呼ぶ)に注目した将棋の普及をし、将棋の対局で何をやっているのかについて理解を深めてもらい、参加者(今回は学内の学生・教職員を想定します)の方に将棋を指したい、もしくは見たいと思ってもらえるようなイベント開催を目指しております。
きっかけとしては、昨今の藤井聡太の活躍による将棋ブームがあり、および将棋の対局への理解促進をし、このことに貢献したい、という思いを持ったことです。藤井聡太九段の活躍が連日テレビで報道され、将棋熱は高まっております。最近はビデオストリーミングサイトの「abema TV」で将棋の対局の様子を放映したり、youtubeで将棋解説チャンネルが沢山開設されたり、将棋カフェが誕生したりと様々な点で将棋の普及は広まっており、多様な年代の方が楽しむものとなっております。
しかし、盤面上でどのようなことが行われているのかは依然としてあまり理解がされておらず、「将棋になんとなく関心がある」人は多くても、「将棋を実際に指してみたい、しっかりと見てみたい」と感じることにはハードルが高いのは事実です。その原因には、定跡や戦法、戦型への理解が非常に難しいことがあります。将棋の盤面上でどのようなことが行われているかを知るには、定跡や戦法、戦型に対する理解が必要です。これらの理解には、細かい手順で駒を動かし、その意味を理解する必要がある、というイメージが強く、非常に難しいと感じられてしまいます。大学入学時から将棋を始め、定跡の学習の多くを独学で行ってきた私もそうでした。
そこで、今回の企画では、将棋の戦型をできる限り分かりやすく解説するほか、実際に指された将棋の符号(以下、棋譜と呼ぶ。)を実際に参加者で鑑賞して、どのような戦型が盤面上に登場して、どのような攻防が盤面上で行われたのかについて考えたり、希望者が戦法を用いて将棋を実際に指してみたりする等、戦型に触れるような活動を行っていきたいと考えております。戦型の解説の際には、手順を羅列するのではなく、どのような形を作ることを目指し、どのように駒を働かせたり連携させたりしてどのように攻防を展開していくのかについて、できるだけシンプルな解説を心がけたいと考えております。具体的には、陣形を完成させる過程をレゴブロックで作品を作るイメージで解説したいと考えております。そのほか、定跡や戦法、戦型について解説する教材を、棋譜入力ソフト等も用いながら作成します。 |
具体的な活動計画 |
活動目的
・将棋の戦型をパーティシパントに理解してもらうことを通じて、将棋への興味をもってもらう。
活動目標
・目的の達成のために、プランナー・オーガナイザーが戦型・戦法・定跡を研究して分かりやすく解説したりワークを作ったりして、パーティシパントに理解を促す。
・この活動は3回(4回にするかもしれません。)開催することを目指しており、各回で異なる戦型の解説を行います。
・ターゲット層としては、将棋で遊んだことのある人、ルールは分かる人を対象であれば誰でも歓迎とします。できれば、イベント前に最も簡単な詰め将棋である、一手詰めを解いて、将棋の話に少しでも慣れて頂きたいと考えております。
・事前の参加者アンケートは、以下のように取りたいと考えております。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjbs9hM0nN14DoJAHqC46_y-pC-pnfkfS-LnPXQjM9Irh7oQ/viewform?usp=sf_link
・活動内容
1戦型の解説
・スライドで棋譜入力ソフト等を示しながら、もしくは書画カメラで盤面を写しながら、戦法・戦型・定跡の解説を行います。また、この際に、その日解説する戦型について解説した資料を配付します。
解説の手順
1-1 戦法・戦型の大まかな解説
1まず、解説する戦型の代表的な陣形をソフトを使ってスライドで写すか盤面を書画カメラで写すかして示し、どこを攻撃し、どこを守ろうとしているのかについて、駒がまとまっている部分を、できる限り「かたまり」として説明する。その戦型の概要説明もここで行います。
2次に、その陣形に組み切るまでの駒の動きを、いくつかの手順をセットにすることを意識して解説する。一手の意味よりも、数手をセットで意味を解説し、陣形を作ることを意識して解説する。
3陣形が出来上がったら、実際に駒を動かし、互いの駒がぶつかり合い、攻防が成立する様子をいくつか見せる。この際、冒頭で示したねらいがどのように成立するのか、どのようにそれを守るのかについて解説する。
1-2 実際の棋譜での解説
4実際にそのような攻防が出てきた棋譜を当日の資料やスライドで示す。その際には、1~3で示したような形や戦い方、考え方がどのように応用されてプロ棋士の人たちが将棋を指しているのかを、できるだけ図を資料で示しながら解説を行う。この解説の際にも、駒の動きを羅列するのではなく、戦法の戦い方による駒の動きをできるだけ「かたまり」として考えながら、盤面ごとの狙いをできるだけシンプルに伝えることを意識する。
2棋譜の鑑賞
候補は今のところ、以下の2つを考えています。
2-1定跡書に出てくる定跡の棋譜をグループで並べる(グループには1人ずつプランナーもしくはオーガナイザーがサポートに入る。)
2-2プロの棋譜から解説内容に沿って盤面をいくつか抜粋し、次に何を指せばよいかを考えるクイズをプランナー・オーガナイザー・パーティシパントで考える。
どちらもグループワーク形式で行うことを考えています。
※棋譜をどこから引用するかは検討したいです。日本将棋連盟は、連盟の公式戦の棋譜には著作権があるとしており、スポンサーの異なる棋戦(試合)ごとに棋譜の利用のガイドラインを設けているため、無断で対局の棋譜を用いると将棋ブームへの貢献という趣旨から外れてしまいます。その為、棋戦ごとの規程に従い、棋譜の出典をよく読んで、適切な利用申請を出そうと考えております。
https://www.shogi.or.jp/kifuguideline/terms.html
その他、定跡書に載っている棋譜の利用の際には、出典を必ず明示したいと考えております。
3(できたら)戦型を使った対局
・戦型を使った対局を行う。プランナー・オーガナイザーがパーティシパントが相手をすることを考えている。ただ、いきなり何も見ずに陣形を作るのは難しいので、資料やワークシートを見ながら対局することを認める。プランナー・オーガナイザーが対局の相手になると思うので、希望者は事前にアンケート等で確認する。
・当日のプログラム(仮) 12時30分から17時と仮定(土曜日か日曜日に開催することを目指す。プランナー・オーガナイザーは30分前には来て、スライド・プロジェクター・印刷物・駒・盤等を用意する。細かい日程は、当日の内容によって変更する可能性はございます。)
開会の挨拶 13時~13時10分
1-1 戦法・戦型の大まかな解説 13時10分~13時40分
2-1 定跡書の棋譜並べ 13時50分~14時20分
1-2 実際の棋譜の解説 14時25分~15時00分 (短くなる可能性もございます。)
2-2 次の一手クイズ 15時00分~15時45分 (プリントは開始後配付)
3 実際の対局(希望者のみ) 15時50分~16時20分
閉会の挨拶 16時20分~16時30分
片付け 16時30分~17時
活動計画
8~9月 企画申請書作成、イベント内容の作成(資料の作成、使用する棋譜の選定、解説の行い方の決定)、オーガナイザー・パーティシパントの日程調整(パーティシパントの募集については、上記に添付するformから募集を行います。その際に、配慮が必要か、対局を希望するかについてもお聞きしたいと思います。)
10月~2月 企画運営(10月~2月で月に1回ずつの開催を目指します。3~4回の開催、異なる戦型での開催を考えています。)、資料の作成、講義の準備・イベント内容の作成
全日程終了後 報告書記入・振り返り |
活動場所 |
・現在のところ、どこかの空き教室を用いることを想定していますが、具体的な場所は後ほど決定します。ただ、30~40人は入れる教室を利用することを想定しております。土曜日か日曜日に開催することを目指すので、早めに教室確保をしたいです。 |
活動期間 |
2023/09/01 ~ 2024/03/01 |
イベント日・時間 |
|
対象者 |
学生、教職員 |
予定希望人数 |
30人 |
最低必要人数 |
10人 |
企画または グループのURL |
|
企画申請者(プランナー) |
佐久間弘人(人間総合科学学術院 人間総合科学研究群 教育学学位プログラム 博士前期課程1年) |
オーガナイザー |
齋藤剛瑠(生物資源学類 3年)
本間陽(総合学域群 第1類 1年)
原隆輔(総合学域群 第3類 1年)
波田野航太(人間総合科学学術院 人間総合科学研究群 障害科学学位プログラム 博士前期課程2年)
草山雅斗(情報学群 知識情報・図書館学類 3年)
松井昭裕(総合学域群 第3類 1年)
中村匠(人間総合科学学術院 人間総合科学研究群 障害科学学位プログラム 博士後期課程1年) |
パートナー |
岩田啓介(人文社会系) |
備考 |
1駒・盤の調達および資料の参考文献について
・駒や盤は、予算面の都合上、将棋部の携帯用の駒・盤を借りて行う。資料を作成する際の参考文献も将棋部から借りることがある。
2広報について
広報は、独自にツイッターアカウントを作成し、そこで宣伝を行う。参加者募集用のformもツイッターにも添付する。
3棋譜・棋譜入力ソフトの著作権の問題
・棋譜については上記に記載
・棋譜入力ソフトについては、著作権があるという指摘を頂き、棋譜入力ソフト「ぴよ将棋」や「K-Shogi」の制作者「STUDIO-K」に確認を取ったところ、使って問題ない、とのことであったので、当日は「K-Shogi」を表示してイベントを進める。
・その他、資料作成の際に、別の棋譜解析ソフト「Shogi-gui」も用いる。解説する手筋や定跡の確認のために利用し、ソフト利用の旨は明記する。準備の活動の中でソフト解析の結果を資料に掲載したり、当日のスライドで示したりする必要が出てきた場合は、制作者に使用の旨を報告する。
4その他、配慮について
・本企画は、誰でも参加できるイベントを目指すため、事前に何か配慮が必要かを参加申し込みフォームを設けて記入してもらうようにし、可能な限り配慮を行う。 |
画像 |
|