企画 詳細情報

受付番号 U21024
承認番号
21007A
企画名 BLUE ONE BEAT! ~スポーツを通してSDGsをもっと身近に~
活動分類 セミナー・ワークショップ
活動目的 〇目的
小学生に、スポーツの体験を通してSDGsのゴール3「すべての人に健康と福祉を」と、ゴール16「平和と公正をすべての人に」を理解し、身近に感じてもらうことを目的とする。ハンディキャップをかけてスポーツを実践することで、子供たちが、自分とは異なる立場(本イベントでは障害者)の人の視点を理解すると共に、障害の垣根を越えて誰もが楽しめるスポーツを考案し実生活に活かしていくことを目指す。

〇来歴
2018年に活動した「BLUE ONE BEAT~可能性を広げる~」では、小中高生を対象として『未来ディスカッション』というイベントを企画した。小中高生が多様な人々と交流し、自分の考えを深めることができるような学びの場を作りたいと考えた。2019年に活動した「BLUE ONE BEAT!2019」では、茨城県教育委員会主催の「いばらき子ども大学」の事業の一環に携わり、小学校4~6年生を対象としてSDGsを学ぶイベントを実施した。活動は筑波大学のSDGsに対する取り組みとして紹介された。(https://www.osi.tsukuba.ac.jp/sdgs/effort/effort-960)昨年の「BLUE ONE BEAT~SDGsをもっと身近に~」では、筑波大周辺の5つ小学校にアンケートを行い、子供たちがもつSDGsへの関心、興味を調査した。

〇企画名について
BLUE ONE BEAT!のBLUEは「青春」を表し、企画名は「青春時代における胸を高鳴らせるような一つの衝動」の意味合いを持つ。この活動が小学生にSDGsを学んでもらう一つの端緒になることや、小学生だけでなく活動を運営する我々もワクワクするような学びの場を作りたいということを考えてこの企画名にした。副題を「~スポーツを通してSDGsをもっと身近に~」と設定したのは、子供たちが本企画を通してSDGsに関心を持ち、身近なことから実践することで、SDGsの目標を叶えることを目的にしているためである。
具体的な活動計画 1.活動概要
対象は小学校高学年。「障害のある人の立場になって、みんなが楽しめるスポーツを作ろう!」をテーマにする。イベント内では、①:小学生に、個別の障害に対応したスポーツを二つ紹介し、障害者目線で実践してもらう、②:①で実践したスポーツの要素を組み合わせ、健常者と障害者両者が楽しめるスポーツを開発してもらう、③:②までの活動がどのようにSDGsにつながっているか議論、発表する。体験型のワークを組み込むことで、双方向的な学びの場を考えている。全体を通して大学生はファシリテーターとして参加する。所要時間は休憩を含めて2時間を想定している。以下にイベントのタイムスケジュールを示す。

2.開催場所:未定(筑波大周辺の小学校または児童館を想定している)

3.開催日程:未定(5月から11月中)

4.タイムスケジュール(●は未定)
●:00~ 冒頭挨拶、概要説明
●:10~ アイスブレーク
●:20~ 個別の障害に対応したスポーツの実践①
●:35~ 個別の障害に対応したスポーツの実践②
●:50~ 休憩(休み時間)
●:00~ ①と②を組み合わせたスポーツの開発(グループワーク)、全体に発表
●:15~ 発表のうち、実践するスポーツをクラスで決め、実際にプレーする
●:30~ プレーした感想を聞く、SDGsへのつながりを簡単に説明
●:35~ 動画を見てSDGsの該当のゴールについて学習
●:40~ 大学生からの問題提起(障害者スポーツについて)、ワークシート記入
●:50~ 終了、挨拶

5.活動詳細
<冒頭挨拶>(10分)
・今回のイベントの目的と大まかな内容説明、団体紹介を行う

<アイスブレーク>(約10分)
グループに分かれて、アイスブレークを行う。
競技名:改変型伝言ゲーム(名称は仮)
ルール:10人程度で1グループとする。先頭に出されたテーマを、最後の人に正確かつスピーディーに伝えたチームが勝ちその際カードを引き、それに書かれた条件で次の人に伝言できるようにする。例えば、言葉を使ってはいけない場合(ジェスチャー、背中に指で書いてみる)や、相手は目をつぶった状態で伝言を受け取らなければいけないなど。
狙い:アイスブレークをするだけでなく、様々な「伝え方」を学んでもらう。
時間配分:ルール説明(3分)、プレー時間(7分)
必要なもの:A4プリント用紙を切ってカードにする
要素:さまざまな方法で伝える

<個別の障害に対応したスポーツの実践①>(約15分)
個別の障害に対応したスポーツを実践し、異なる立場の人々の視点を理解する。ゲーム終了後は、児童たちを一時集合させ、感想を聞くと共に、そのゲームが、どのような障害のある人でも楽しんでもらうよう設計されたものなのか理解してもらえるように促す。
競技名:改変型ゴールボール(名称は仮)
子どもたちに理解してほしい視点:視覚障害のある人の視点
ルール:コートを二つに分け両隅にゴールを設置する【図1】。1コートに児童10人(事前に決めておく)が入り、5人で1チームとする。
①5人のうち3人は、目隠しをしてゴールの前に立つ。そして残りの2人はゴールの後ろに回る(コート反対側も同様)。先攻後攻を決め、ゲームを始める。
②攻撃をする側は、目隠しをした状態でゴールに向かってボールを投げる。ボールを投げる方向などは、目隠しをしていない2人が指示を出す。ボールは、鈴などが内蔵されたボールを使用することとする。
③守る側は、相手コートから転がってくるボールがゴールに入らないように阻止する。この際、目隠しをしていない2人が指示を出してボールの位置を伝える。ボールがゴールに入ったら得点(1点)。守備がボールをはじく、またはキャッチすれば得点は0とする。
④両チームが攻守両方を行って1セット。時間内に、より多くの得点を取れた方が勝ち。なお、1セット終了後、ローテーションを行い、指示役と目隠しをする役が1人ずつずれて交代する。
狙い:この競技を通して、健常者だけでなく視覚障害のある人でも楽しんでもらえるということを児童たちに理解してもらう。また、目隠しをしてプレーすることで、目が見えない状況下におけるスポーツとの関わり方を体験してもらう。一方で、指示役になった際も、目隠しをしたチームメイトに、瞬時に適切な指示を出すことが求められ、立場が異なる人への配慮・協調性が生まれることを期待している。
時間配分:ルール説明(2分)、プレー時間(8分)、
感想や対象となる障害の種類の説明(5分)
必要な物:目隠し用のアイマスク、音のなるボール、ゴール(コーンがなければパイプかペットボトルと紐で代用)、椅子
要素:目隠した状態でボールを投げる・キャッチする、指示を出しチームで協力する、音で判断する

<個別の障害に対応したスポーツの実践②>(約15分)
個別の障害に対応したスポーツを実践し、異なる立場の人々の視点を理解する。ゲーム終了後は、児童たちを一時集合させ、感想を聞くと共に、そのゲームが、どのような障害のある人でも楽しんでもらうよう設計されたものなのか理解してもらえるように促す。
②改変型カーリング&ボッチャ(名前は仮)
子どもたちに理解してほしい視点:上肢または下肢に障害のある人の視点
ルール:コート中心の床に得点ボードを置く【図2】。1コートに児童10人が入り、5人で1チームとする。
①障害のレベルが書かれたカードを引き、そのカードに書かれた制限のもと行う。例えば、腕の可動域を(1)腕・肘・手首全て使える(2)肘と手首が使える(3)手首のみ使える、などと分ける。
②チーム交互で、得点ボードにボールを投げる、または転がしボールが止まった地点の点数を合計して得点とする。プレー時間終了後に得点が多かった方が勝ち。なお、レベルに合わせて得点を変えるなどの工夫をする。例えば、同じ地点にボールが止まったとして(3)の人は(1)の人より2倍の点数がつくなど。
狙い:この競技をすれば、健常者だけでなく上肢・下肢障害のある人でも楽しんでもらえるということを理解してもらう。上肢・下肢の障害がある人の立場に立ってプレーしてもらうことで、その障害のある状況下における、スポーツとの関わり方を体験してもらう。
時間配分:ルール説明(3分)、プレー時間(7分)、
感想や対象となる障害の種類の説明(5分)
必要な物:床に置く得点ボード(中心、ボッチャの白いやつ)ボッチャのボール、いす(車いす)、A4プリント用紙を切ってカードにする
要素:ボールを転がす投げる、得点ボード、力加減の調整
   得点ボードを用意できない場合、コートの中心に目印を置き、近いものから得点を大きくするという方式も検討している

<①と②を組み合わせたスポーツの開発(グループワーク)、全体に発表>(15分)
①で得た視点(視覚障害のある人の立場)と②で得た視点(上肢・下肢の障害のある人の立場)を組み合わせて、健常者を含めた全ての人が楽しめるスポーツを、児童に開発してもらう。考える際は、ゲームを行っていたグループ(10人程度)単位で行ってもらう。以下に児童が開発する可能性のあるスポーツを2つ挙げる。
組み合わせたスポーツ案①
競技名:改変型ボッチャⅡ(名称は仮)
ルール:<個別の障害に対応したスポーツの実践②>と同じ。視覚障害のある人でも楽しめるように、ルールを付け足す。目隠しした状態でボッチャをやってみる。その際に指示役の生徒は、ブラインドゴルフの介添え人と同じように、得点圏までの距離や方角を正確に教えられるようにする。
使用した要素:目隠した状態でボールを投げる・キャッチする ボールを転がす投げる、
得点ボード、力加減の調整
組み合わせたスポーツ案①
競技名:改変型伝言ゲームⅡ(名称は仮)
ルール:アイスブレークと同じ。それぞれの障害に応じて伝え方を変えながら進めていく。視覚障害のある人の場合は介添え人と共に走る。上肢・下肢の障害の人は、車いす(あれば)で移動してみるなど
使用した要素:伝える、障害のタイプによって臨機応変に対応する

<発表のうち、実践するスポーツをクラスで決め、実際にプレーする>(約15分)
発表後、三つのスポーツ案の中から一つを選ぶ。選び方は挙手で行い、多数決で決定する。決定後は、また各コートに10人ずつ入ってもらいゲームを行う。

<プレーした感想を聞く、SDGsへのつながりを簡単に説明>(約5分)
プレー終了後、児童2~3人にゲームの感想を聞く。
児童の感想の内容を取り入れながら、「障害のある人の立場になって、全ての人が楽しめるスポーツ」を開発することが、SDGsのゴール達成につながることに導く。

<動画を見てSDGsの該当のゴールについて学習>(約5分)
そもそもSDGsのゴール3、ゴール16とはどのようなものなのか。ビデオを通じて、理解してもらう。文字化してワークシートに記入することも考えている。視聴するビデオのリンクを以下に添付する。
ゴール3
https://www.youtube.com/watch?v=drce2K2oyhc
ゴール16
https://www.youtube.com/watch?v=0emmQsgoUiA

※ただし、上記の動画の場合、小学生にとって少し内容が難しいことや今回のテーマとそれる内容が多いことなどから、弊団体でスライドないしフリップを作ることも検討する

<大学生からの問題提起(障害者スポーツについて)、ワークシート記入>(約10分)
障害者スポーツについて大学生から問題提起を行う。スポーツ庁が2017年に行った「障害者のスポーツ参加促進に関する調査研究報告」によると、週1日以上何らかのスポーツ・レクリエーションを実施していた割合は、健常者が51.5%に対して、障害者は20.8%にとどまる。スポーツを行わない理由では、体力や金銭的な理由(①一緒にやってくれる仲間がいない、②施設が使いづらい、③競技自体がその障害を持った人専用に作られてしまっている)などが挙げられる。また、最も多かった理由が「特にない」という回答だった。これはきっかけがないだけで、場所や機会さえあれば障害者がスポーツに親しむことができる可能性があるということを示唆している。今回の授業を通して、児童たちは障害者も健常者も共に楽しめる競技を開発した。それは障害者の健康維持に貢献できるだけでなく、差別をなくすという点では実はSDGsのゴール16番にもつながる可能性を秘めている」などのようなことを伝えたい。
各コートで、適宜児童に質問しながら進めていく形を考えている。

6.実施体制
筑波大学の学生3人が運営を行う。非営利で活動を行う。

7.備考
イベントにファシリテーターとして参加する大学生(筑波大生)はファシリテーションなどに関する文献を読み、グループワークの練習を重ね、小学生が傷つくことなく楽しめるプログラムを目指す。小学生と関わるにあたって、倫理面の問題には特に気を付ける。
コロナウイルスに対する対策は徹底する(「10.コロナ対策について」を参照)。コロナウイルスの影響でイベントの中止が求められた場合、また、イベントの実施が困難であると判断した場合は直ちに中止する。

8.具体的なスケジュール
5月29日、土浦市の県南生涯学習センターでプレイベントを行う。
5~11月 プレイベントでの成果・反省を活かしてイベントを行う。
      活動場所は小学校または、放課後の学童・児童館で行う。

9.定期ミーティング
活動場所:各自宅
活動時間:毎週土曜日09:00~11:00
活動方法:zoomを利用しオンライン上で行う
活動内容:活動の進捗状況の確認や、今後進めていく活動について議論する

10.コロナ対策について
 イベントはコロナウイルス感染拡大防止に最大限つとめながら対面で行う。
そのために、「筑波大学課外活動における団体活動開始ガイドライン」、「T-ACT新型コロナウイルス感染対策チェックリスト」を参考にして、以下の感染対策を徹底する。

<開催前>
①「T-ACT新型コロナウイルス感染対策チェックリスト」をT-ACT推進室に提出する。
②プランナーとオーガナイザーはイベント前2週間の体温測定を行い、体調の記録をする。また、健康管理担当者を定め、その記録をプランナーと健康管理担当者が責任をもって管理する。
③健康管理担当者は、イベント開始前日12:00までに体調の記録の確認を行い、メールにてパートナー及びT-ACTフォーラムに報告する
④プランナー・オーガナイザーに感染の疑いがある場合は、その時点で活動を停止する。参加者は事前に登録した者のみとし、参加者には以下の項目を周知しておく。
状況によっては参加をやめさせること
活動中、マスクもしくはフェイスシールドを着用すること
開催前 2 週間に発熱、体調不良(風邪症状や息苦しさなど)の症状がないこと

<当日>
①当日および開催前 2 週間の発熱、体調不良(風邪症状や息苦しさなど)の症状の有無を確認すること
②活動履歴管理者を定め、日付、場所、時間( 時~ 時)、参加者氏名、手で触れることの出来る 距離で 15 分以上の接触があったもの(学外者を含む)に関する情報を記録し、保管すること
③マスクもしくはフェイスシールド着用を徹底する → イベントでは、体を動かすため、着用できない場合には、別の対策を講じる
④来場時やイベントの前後で消毒を徹底する → 消毒液の準備が困難な場合には、手洗いを徹底する
⑤ソーシャルディスタンス(2m程度)を保ちイベントを行う。
⑥十分な換気(常時換気が望ましいが、難しい場合の目安として 30 分 1 回の換気) を行う。
⑦飲食や大声を出す参加者がいたら注意を促す。
⑧参加者の名簿を作成、管理する。
⑨使用物品は、イベントの区切り区切りで消毒する。
⑩イベントを行う小学校が定めるガイドラインに沿って行う。
⑪イベント終了後は、使用したカメラ等機材の消毒を徹底する。

<開催後>
以下の内容について、T-ACT 推進室に報告を行う
①イベント終了の報告をすること
②イベント終了後 2 週間の時点で参加者にその同居者を含めた感染の有無の確認を 行うこと(濃厚接触者と判断された場合も確認する) → 結果については,プランナーもしくは登録団体から T-ACT 推進室に連絡すること

<活動を通じて感染が疑われるものが発生した場合>
活動を通じて感染が疑われる者が発生した場合について、以下の対応が必要であること
(1)参加者が、以下の項目に該当した場合、「新型コロナウイルス感染が疑われる場合の本 人の行動フロー」に従って行動する。
相談、受診の目安に該当する体調不良の症状がある場合
濃厚接触者に指定された場合
同居者が PCR 検査を受けることになった場合
新型コロナウイルス感染者との接触があったことが判明した場合
(2)上記に該当する参加者は、プランナーへ、感染の疑いがある旨の報告をする。
(3)報告を受けたプランナーは、発生状況をパートナー及び T-ACT 推進室に 報告するとともに、団体活動を停止すること。
活動場所 オンライン(Zoom等)
活動期間 2022/05/01 ~ 2022/11/01
イベント日・時間
対象者 学生、学外者
予定希望人数 33人
最低必要人数 13人
企画または
グループのURL
企画申請者(プランナー) 天野隼太(比較文化学類3年)
オーガナイザー 林遥都(人文学類4年)
工藤和哉(生物資源学類3年)
パートナー 大林太朗(体育系)
備考
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