企画 詳細情報

受付番号 U20031
承認番号
21010A
企画名 「障害者の生活に関するボードゲーム」を作りましょう!
活動分類 交流会、セミナー・ワークショップ
活動目的 「企画の意図」
 「合理的配慮・環境整備とは何か」を考えてもらうよりも、障害者の困り事に気づき、こうすれば対応できるという形で具体的な対応を知ってもらい、ゲーム内で一例として提示します。

「背景」
 町中で障害者を見かけた際に、目を逸らしたことがありますか。「障害者にあんなことを言ってはいけない」という差し障りやタブーなどは未だに社会に根ざしているのではないかと考えています。このことがきっかけで、障害者の生活を描いたボードゲームを作りたいと考えました。そして、差別解消にあたって最も有効な手段は理解促進だと考えるため、ボードゲームを通して、障害者の日常生活を知ってもらい、障害のない人も障害者の権利や尊厳を守るようになれたらと思います。また、「障害」に関する概念を幅広い年齢層に伝えるには、ボードゲームのような気軽に参加できる手段が相応しいと考えます。遊びながら障害者に対する理解を深め、自分も差別解消の一環として自覚することを目指します。

「ゲームの概要」
合理的配慮マスまで進んでいき、合理的配慮の任務を達成し、「共生社会」を意味するポイントで勝敗を決める。

「ゲームの目的」
ボードゲームを通して、障害をもつ人の困りごとや障壁に触れ、今までこれらに無関心だった人でも障害者の困り事や具体性を伴わせた合理的配慮を理解し、「障害者はこんな困り事があるよ」、「こうすれば対応できるんだ」といった一人一人が差別解消の一環として自覚していただきたいです。

「具体的なゲーム内容」
 ゲームの対象年齢は小学校高学年からと設定し、障害の有無にかかわらず、すべての人を対象としながら、色弱のある人でもできるようにゲームの道具の色を調整しております。ゲームの内容は、内閣府の資料を参考に、視覚障害や聴覚障害、発達障害など様々な障害種別のある人が「店・役所・学校・職場・交通機関」といった5つの場所で直面している困り事をまとめ、それに対応する具体的な合理的配慮や環境整備をゲームの「任務」として達成していただきます。ゲームの中に提示した「合理的配慮」の内容は「最適解や正解」ではないことを強調するとともに、カードに「このときにはどんな配慮が必要とされているか?」等を考えてもらえるように誘導する文章を追加します。こういったゲームの内容については、人間系の名川勝先生に確認していただき、障害者の権利や尊厳を守るよう配慮します。

「ゲームの中で『任務』として使用する障害者の困り事や合理的配慮、環境整備の例」として以下に示す通りであり、カードにイラストで情報を示す。(画像2参照)内閣府の資料等をもとに作成します。
①場面:店
障害種別:重度心身
困りごと:「車イスがリクライニングタイプのため、スーパーの会計時にレジに並ぶこともレジ横を通ることも難しい。」
提供できる配慮:レジにおいて、会計の順番が来るまで店員が買物カゴを預かり、
順番 になったときに声をかけるようにし、それまでは広いところで待てる よう配慮した。
②場面:教育
障害種別:LD
困りごと:「字を書くことが苦手なので試験でパソコンを使って解答したい。」
提供できる配慮:別室受験にして、パソコンの設定を確認した上で使用を許可する。試験内容についてはデータで提供、解答もデータで提出することを許可する。
③場面:職場
障害種別:内部
困りごと:「定期的に通院する必要があるため休暇取得日数が多くなり、
同僚に対 して気が引けてしまう。」
提供できる配慮:本人の希望を踏まえて、内部障害があることや必要な配慮について職場で説明を行うなど、本人が休暇を取得しやすい職場の雰囲気づくりを行った。
④場面:役所・行政
障害種別:肢体
困りごと:「カウンターが高いと話しづらく、上の書類も見えない。」
提供できる配慮:低くて車椅子の入るスペースのあるカウンターの設置

「ゲームの流れ」
1.ボードにすべての合理的配慮マスを置く。
 (注)違う色同士が隣り合ってはいけない・中心付近の白いマスには置けない
2.じゃんけんで順番を決める。
3.中心のスタートマスにコマを置く。
4.自分の番が来たら資源カードを2枚引き、さらに好きなところに1本道を引く。
(注)資源カードの引き方は、①資源カードの山から2枚引く②資源カードの山から3枚引いて1枚捨てる(捨てられた資源カードの総数は最大5枚)③捨てられたカードの中から1枚選び、資源カードの山から1枚引く、の3種類である・資源カードを引いた際にクエストが出た場合は全員でそのクエストに取り組む・クエストを引いた者は、クエストを除いて2枚資源カードが手元に来るように調整する・最初に引く道は中心から出ている部分とする
5.4を繰り返すことで、合理的配慮マスまでたどり着くようにする。
(注)合理的配慮マスの直前の道を作ったら、次の番に回ってきた時にその合理的配慮マスにコマを置くことができる
6.合理的配慮マスにコマを置いたら資源カードを2枚引き、止まった合理的配慮マスと同じ色の合理的配慮カードを山から取る。さらにその合理的配慮がクリアできそうなら取り組む。
 (注)資源カードの引き方は変わらず3種類・合理的配慮マスにコマを置く場合は新たに道を作ることはできない・自分の手元に資源がなく合理的配慮カードにすぐに取り組めなかったとしても、自分のターンになったらいつでもクリアできる時に取り組むことができる
 (注)「人材」は支援者や店員、職員のマンパワーを指します。
 (注)ゲーム内に提示した対応はあくまでも一例です。
7.4,5,6を資源カードがなくなるまで繰り返す。
「勝敗」
・合理的配慮に取り組んだ際にもらえるポイントとクエストに取り組んだことによるポイントを合計して勝敗を決める。
・取り組めなかった合理的配慮カードは、そのカードに記載されている資源数分のポイントをマイナスする。
・同じ色の合理的配慮カードはボーナスになる。
 (注)2枚→+4、3枚→+7、4枚→+9
具体的な活動計画 障害者の生活に関するボードゲームの試作品を作ります。
下に記載された写真はまだ開発中のものになりますが、その形で進んでいきたいと考えています。

今後のスケジュール:
ゲームのデザインを進め、やゲームにおける「合理的配慮や環境整備」の内容を整理します。ゲームの内容については、人間系の名川勝先生に確認していただき、障害者を権利を守るように配慮します。
秋学期は、学生やメンバーと対面、及びオンラインを活用し、ゲームの内容や修正を進みます。

企画の参加は予約制とします。参加希望者は前日までに[s2013010@s.tsukuba.ac.jp]までメールしてください。
参加希望数が教室の定員を越えた場合は、その次の開催日程を案内いたします。
活動場所 秋学期以降の予定
10月13(オンライン),27日(対面の予定)
11月17(オンライン),24日(対面の予定)
12月8(オンライン),22日(対面の予定)
1月12(オンライン),26日(対面の予定)
の18時から20時までです。
オンラインと対面を活用し、対面の際は参加人数に応じて、2A棟の教室を確保します。教室については人間支援室と交渉済みです。参加希望数が教室の定員を越えた場合は、その次の開催日程を案内いたします。
活動期間 2021/07/27 ~ 2022/01/26
イベント日・時間 2021/06/21 ~ 2021/12/21 09:00 ~ 12:00
対象者 学生、教職員
予定希望人数 4人
最低必要人数 4人
企画または
グループのURL
企画申請者(プランナー) Lam Yan Tung (障害科学類2年)
オーガナイザー 伊藤圭希(障害科学類2年)
渡辺奈桜(障害科学類2年)
野嶋日菜子(障害科学類2年)
渡辺陽(障害科学類2年)
パートナー 名川勝先生(人間系)
備考 【新型コロナウイルス感染予防対策】
・活動当日には、当日および活動2週間前の発熱、体調不良の症状の有無を確認する。
・プランナーとオーガナイザーは、健康観察記録表を用いて活動2週間前から体温測定を行う。健康管理担当者を定め、記録をプランナーと健康管理担当者が責任を持って管理する。
・健康管理担当者は、原則、開催前日(T-ACTフォーラム閉室日を除く)12:00までに体調の記録の確認を行い、メールにてパートナーおよびT-ACTフォーラムへ報告をすること
・プランナー・オーガナイザーに感染の疑いがある場合、「新型コロナウイルス感染が疑われる場合の本人の行動フロー」に従って行動し、発生状況を健康管理担当者がT-ACT推進室へ必ず報告すると同時に、活動を停止する。

・活動中は、マスクの着用、消毒を徹底します。
・ゲーム中は感染防止対策の観点から、2メートルのソーシャルディスタンスを保ちながら行います。 
・十分な換気を行う。
・参加者の名簿を作成・管理する。
・使用物品は基本個々で持参し、共有しない。共有した場合は、使用後に消毒を徹底して行う。
・飲食や大声を出す者がいたら注意を促し、改善されなければ退室措置を行う。
・使用する学内や他の施設が定めたガイドラインに従う。
・活動終了後は、T-ACT推進室へ活動終了報告を行う。また、プランナーは活動終了後2週間の時点で参加者に感染の有無の確認を行い、結果をT-ACT推進室へ報告する。
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