受付番号 |
U19004 |
承認番号
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19008A |
企画名 |
みんな集まって!あそび探検がはじまるよ! |
活動分類 |
スポーツ、ボランティア |
活動目的 |
【問題意識】
発達障害の子どもたちは、世間から「困った子」という見方をされる傾向にあります。これは障害を個人に押しつける考え方であり、特性上、様々な場面において、困っているのは子どもたち本人なのです(LITALICO発達障害ナビ)。特に、同年齢の集団行動を基本とする学校生活においては、困り感が蓄積し、様々な二次的障害にも繋がってしまう傾向があります(LITALICO発達ナビ)。実際に、発達障害の子どもの保護者の声で「遊ばせにいるときは相当の覚悟がいる。一瞬たりとも目が離せない。周りに迷惑がかかる。」などの報告(みーんなの公園プロジェクト)があり、保護者の負担や社会的な障壁が伺えます。また、「学年が上がり、これまで運動の経験やその楽しさを感じることが少ないまま成長してきた子に対して、運動あそびの中で自信をつけるきっかけになるような場をつくってほしい。」という切実な思いを直接耳にしてきました。
そんな問題意識から、地域において、発達障害の子どもの特性に配慮した環境で、子どもが主体となる自由なあそび経験の蓄積が重要なのではないかと考えました。同じ思いを持つ学生と一緒に、発達障害の子ども一人ひとりが「自分らしく」のびのびと過ごせる空間づくりを進めていきます。
【活動目標】
①発達障害の子どもたちが、個々の特性に配慮した環境で、のびのびと自由にあそぶ経験を蓄積していくことを目指します。そうした経験を通して、主体的や自己肯定感を高めたり、集団あそびや他者とのやりとりの中で人との関わりを自然と獲得していき、日常生活においても「自分らしく」生きていく姿に繋がっていくことを目指します。
②学生一人ひとりが、この活動を通して、発達障害の子ども一人ひとりの個別理解に努め、個々の特性に配慮した関わり方を考え工夫しながら体現していくことで、目の前の子どもと共に、相互主体的に学生自身も成長していくことを目指します。また、参加する子どもや保護者の声に耳を傾け、様々な専門の教職員から指導を受けることで、より多角的な観点からのリフレクションや準備に重点を置き、子どもの個別理解や関わり方に対する深い学び、そして特性に配慮したより良いプログラムの実施に繋がっていくことを期待します。
【活動提供について】
今回の企画実施にあたって、プランナーが茨城LD等発達障害親の会 星の子さまに呼びかけ、活動提供を進めていくことになりました。互いにゼロからの企画で、保護者さまも「発達障害支援に関わる学生さんたちと共に育っていきたい」との眼差しで向き合ってくださり、この企画への思いをますます強めています。今後、学生と保護者さまの双方の思いをすり合わせしながら、連携・協力のもと一歩ずつ進めていきます。 |
具体的な活動計画 |
【活動ルーティン】
活動前: 星の子レク担当さまと連携を取り、活動参加者に合わせた当日プログラムを準備していきます。
活動中: 保護者さまと連携して、子どもたちのあそび空間を見守ります。
活動後: 当日の子どもの様子、保護者さまの意見を踏まえて、スタッフ間で反省会を行い、専門家の意見を踏まえながら次回プログラムを検討していきます。
【具体的な活動計画】
《当日学生スタッフに対する事前研修》
当日学生スタッフに対して、事前研修を行います。
①「発達障害とは」「子どもたちの多様性と個別理解」についての研修(内容について専門家の先生の指導を受けた学生が実施)
②当日のプログラムに関する詳細確認
③個人情報の管理について留意事項
④保護者さまから学生に向けて留意事項
⑤質疑応答
《第1回 活動実施日》
・日付:7/21
・学生スタッフ活動時間:12-17時
・場所:野生の森
・参加者活動時間:集合13時,解散16時
・タイムスケジュール:
12:00 スタッフ集合・準備
13:00 参加者集合・保護者さまと情報交換
13:30 はじまりの会
13:45 体ほぐし、アイスブレイク
14:30 運動あそび探検
15:15 おやつパーティー、おわりの会
15:45 保護者さまと意見交換
16:00 参加者解散
16:00-17:00 片付け・当日スタッフ反省会
《第2回 活動実施日》
・日付:8/17
・学生スタッフ活動時間:12-17時
・場所:筑波大学屋内体育施設
・参加者活動時間:集合13時,解散16時
・タイムスケジュール:
12:00 スタッフ集合・準備
12:45 参加者集合・保護者さまと情報交換
13:00 はじまりの会
13:15 体ほぐし、アイスブレイク
13:45 運動あそび探検
14:45 オリジナルパンケーキづくり
15:30 パンケーキパーティー、おわりの会
15:45 保護者さまと意見交換
16:00 参加者解散
16:00-17:00 片付け・当日スタッフ反省会
《第3回 活動実施日》1dayキャンプ
・日付:11/23
・学生スタッフ活動時間:9-17時
・場所:野性の森
・参加者活動時間:集合10時,解散16時
・タイムスケジュール:
9:00 スタッフ集合・準備
9:45 参加者集合・保護者さまと情報交換
10:15 はじまりの会
10:30 アイスブレイク:野外運動探検
11:00 運動あそび探検
11:45 お昼ごはんの準備
12:30-13:30 お昼ごはん・片付け
13:30 休けい時間
13:50 体ほぐし、アイスブレイク
14:45 運動あそび探検
15:15 おやつパーティー、おわりの会
15:35 保護者さまと意見交換
16:00 参加者解散
16:00-17:00 片付け・当日スタッフ反省会
【リスクマネジメント】
●学生の共通認識を図るために「情報管理」「安全管理」「発達障害の理解」「子どもの多様性理解」等の留意事項に関する学生スタッフマニュアルを作成します。マニュアル配布後、当日学生スタッフ全体で事前研修を行い、共通認識をもった上で、プログラムの実施を進めていきます。
●活動内容に関して、参加者や保護者さまの声に耳を傾け、様々な専門の教職員から指導を受けることで、より多角的な観点からのリフレクションや準備に重点をおき、学生個々人の学びや反省を共有しながら、次回プログラムの検討、課題修正を進めていきます。活動中は、保護者さまとの連携を大切にし、同じ眼差しで子ども主体のあそび空間を見守ります。
●参加者の個人情報※1の取り扱いは、パートナーの先生に協力を仰ぎ、厳重な管理体制※2をとります。学生スタッフが、活動に関して得た参加者の個人情報の取り扱いについては事前研修を行います。
※1:参加する子どもの特性に配慮したあそび空間の設定のため、出欠確認時に以下の情報提供をお願いします。(名前・生年月日・アレルギーの有無・好き/得意なものこと・嫌い/苦手なものこと・留意点・同伴者)
※2:参加者の個人情報は、パートナーの先生所轄の研究室のカギのかかった金庫で保管。管理している情報データを外部に持ち運ぶ際は、専用ケースに入れ、プランナーかパートナーの先生のみが所持。活動中は、プランナーが、常に身に着けている状態で管理します。(紙データ:同一ファイル、電子データ:専用USBで一括管理) |
活動場所 |
野性の森・その他大学内の体育施設 |
活動期間 |
2019/05/31 ~ 2019/11/30 |
イベント日・時間 |
2019/07/21 12:00 ~ 17:00 2019/08/17 12:00 ~ 17:00 2019/11/23 09:00 ~ 17:00
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対象者 |
学生、教職員、学外者 |
予定希望人数 |
50人 |
最低必要人数 |
15人 |
企画または グループのURL |
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企画申請者(プランナー) |
二宮綾香(教育研究科修士課程2年) |
オーガナイザー |
橋田慈子(人間総合科学研究科博士後期課程3年)
大西麻由(人間総合科学研究科博士前期課程2年)
小西諒(人間総合科学研究科博士前期課程2年)
佐々木達人(人間総合科学研究科博士前期課程2年)
左右田瑶子(人間総合科学研究科博士前期課程2年)
杉浦澄美 (人間総合科学研究科博士前期課程2年)
辻川美乃利(人間総合科学研究科博士前期課程2年)
奈良井舜(教育研究科修士課程2年)
村瀬有真 (人間総合科学研究科博士前期課2年)
小田島協(教育研究科修士課程1年)
森春奈(人間総合科学研究科博士前期課程1年)
石川伶奈 (体育専門学群4年)
金田葵(教育学類3年)
根岸創馬(教育学類3年)
堀田愛(体育専門学群3年) |
パートナー |
上田孝典(人間系) |
備考 |
・学生団体「ぱぴよん」を立ち上げ、運営やプログラム構成から一緒に関わっていきたいというコア学生スタッフが15人程度、当日学生スタッフが35人程度集まっています。
・今後とも活動参加希望の学生を随時募集します。個別対応、事前研修を踏まえて、学生の共通認識を構築し、学生自身にとって成長の場となるように努めます。
・パートナーの上田孝典先生の他にも、野外教育の渡邉仁先生、アダプテッドスポーツ教育の澤江幸則先生、その他、障害科学の先生などにもセカンドオピニオン的に、指導・支援を受けながら進めていきます。 |
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